よくあるご質問と整備のポイント
トラック・バスなど働く車に関して、よくあるご質問およびそのご回答をご用意しました。車両・タイヤの整備をいただく際に、ご活用いただける内容も記載しておりますので、是非ご覧ください。
タイヤ全般に関するご質問
Q
タイヤの定期点検時に注意することは?
A
タイヤの空気圧は、時間と共に自然と低下します。下記の3つのポイントを参考にしていただき、適正空気圧を保ちましょう。
- 1定期点検と補充
- 必ず月1回以上の点検をしてください。
- 必ずエアゲージを用いて正確に測定してください。
- 必ずタイヤが冷えた状態で測定してください。
タイヤが高温(特に走行後)な状態ですと内部の空気が膨張しており、高めに数値が出やすいです。
- 新品タイヤは特に点検頻度を高くしてください。
- 複輪装着の場合は、必ず内外同じ空気圧に調整してください。
- 2バルブコア・キャップの点検
- バルブコアから空気漏れがないか必ず点検してください。
- 新品タイヤには、必ず新品バルブコア(新品チューブ)を装着してください。
- バルブキャップは必ず装着してください。
- 3適正空気圧の設定
充てん空気圧は自動車製作者の指定空気圧を基準とし、下表の範囲内で調整、管理してください。
タイヤの種類 範囲kPa トラック・バス用タイヤ 0 ~ +80 小型トラック用タイヤ 0 ~ +70 - ※JATMA発行「自動車用タイヤの選定、使用、整備基準」より
Q
コンプレッサーの水抜きをしないとタイヤにどんな悪影響がありますか?
A
タイヤ内部の空気の水分量が増します。それにより下記3点の影響を及ぼすことが考えられます。
- 1水は空気より膨張しやすいため、タイヤの空気圧変動が大きくなってしまいます。
- 2タイヤ内部の空気は発熱および時間の経過と共に、タイヤを透過していきます。
そのため、水分量が多いとタイヤの金属材料劣化が進行してしまう可能性があります。 - 3ホイールが錆びやすくなる原因にもなります。
イメージ図(良-乾燥した空気を充填した場合)
空気充填時
走行中(タイヤ温度上昇)
走行前(タイヤ冷却状態)
イメージ図(悪-水分率が高い空気を充填した場合)
空気充填時
走行中(タイヤ温度上昇)
- 水分の影響もあって、タイヤ内の空気圧上昇が顕著
- 水分はホイールの錆の促進や、一部はタイヤを浸透していく
走行前(タイヤ冷却状態)
- タイヤ温度が常温に戻る事で、水分は液化
- タイヤを浸透した水分の影響もあって、タイヤ内の空気圧減少が顕著
大型トラック・大型バス用タイヤに関するご質問
Q
トラック・バス用タイヤのサイズごとの対応空気圧・最大負荷能力は?
A
各サイズごとの対応空気圧・最大負荷能力は以下のPDFをご確認ください。
Q
タイヤのローテーションにより得られる効果は?
A
ローテーションをすることにより、タイヤが均一に摩耗することを促進します。
均一に摩耗することで、タイヤの寿命が長くなり、経済性/安全性が 共に向上します。
Q
タイヤの溝形状(パターン)にはどんな効果があるの?
A
溝形状(パターン)の役目は大きく4つあります。
- 1タイヤの制動・駆動力及びけん引力の増加
- 2操縦性および安定性の向上
- 3タイヤの放熱効果
- 4排水効果
普段走行される路面に合わせ、適切なタイヤをお選びください。
種類 | 夏タイヤ | オールシーズンタイヤ | 冬タイヤ | ||
---|---|---|---|---|---|
タイプ | リブ | リブラグ | ラグ | ブロック (オールシーズン) |
ブロック(冬) |
代表タイヤ |
SP122
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SP521
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SP731
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SP680
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SP001
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特徴 | 溝が縦方向 | 溝が縦+横方向 | 溝が横方向 | ブロック | ブロック+サイプ |
路面 | 良路 | 良路~悪路 | 悪路 | 良路~悪路(泥雪) | 良路~悪路(氷雪) |
長所 |
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Q
定量積載でも荷物の載せ方によっては過荷重になることはありますか?
A
あります。よくある事例として、下記のように後ろから荷物を降ろしていった場合、前軸が偏荷重になります。
積載状況と負荷荷重事例
バン・小型トラック・小型バス用タイヤに関するご質問
Q
バン・小型トラック・小型バス用タイヤのサイズごとの対応空気圧・最大負荷能力は?
A
各サイズごとの対応空気圧・最大負荷能力は以下のPDFをご確認ください。
Q
バイアスタイヤからラジアスタイヤへの互換性は?
A
以下のPDFに記載されているものは互換性がございます。
建設車両用タイヤに関するご質問
Q
OリングのコードNo.の意味は?
A
下記表をご参照ください。(例:OR325T)
Q
Oリング使用上の注意点は?
A
- 1Oリングは、タイヤサイズにあった正しいサイズのもがタイヤにセットされているが、念のため確認をしてください。
20.5-25はメインのOR25Tをセットしているので、OR325Tが必要な時は単体で取り寄せてください。 - 21度使用したものや外傷があるものは使用しないでください。
- 3Oリング表面の汚れは石鹸水などでよく拭き取って使用してください。
- 4リムセット時、ねじれない様に均一に伸ばし、レバーなどで傷をつけないようにしてください。
Q
Oリングの適用サイズは?
A
下記表をご参照ください。
OリングコードNo. | 適用チューブレス タイヤサイズ | 寸法(mm)断面径/内径 |
---|---|---|
OR24T | 12.00-24 / 13.00-24 / 14.00-24 / 16.00-24 | 6.5/565 |
OR25T | 13.00-25 / 14.00-25 / 15.5-25 / 17.5-25 / 20.5-25 12PR・16PR
|
6.5/575 |
OR325T |
16.00-25 / 18.00-25 / 23.5-25 / 26.5-25 / 20.5-25 20PR
|
9.7/575 |
OR333T | 18.00-33 | 9.7/775 |
OR329T | 29.5-29 | 9.7/665 |
【注意点】16.9-24、18.4-24、23.1-26のチューブレスタイヤは、1ピースリムを使用するためにOリングは不要です。
産業車両用タイヤに関するご質問
Q
産業車両空気入り用タイヤのサイズごとの保有パターン・適用リム・対応空気圧は?
A
各サイズごとの保有パターン・適用リム・対応空気圧は以下のPDFをご確認ください。
Q
空気入りタイヤ/ノーパンクタイヤとの性能の違いは?
A
それぞれにメリットがあります。
空気入りタイヤ
- 初期導入コストが安い
- クッション性に優れている
ノーパンクタイヤ
- ロングライフ
- たわみが無く、安定性に優れる
- 内圧管理不要で作業効率が高い
性能一覧は以下のPDFをご確認ください
Q
ガソリンディーゼル車用タイヤをバッテリー車に使用してはいけないか?
A
推奨出来ません。
バッテリー車用と比較して、バッテリーが早く上がってしまうためです。
各車種に合ったタイヤのご使用を推奨しております。
その他のご質問
Q
タイヤバルブの種類は?
A
下記表をご参照ください。
分類 | リムバルブ | ラバーベースバルブ | ラバーカバードバルブ | |
---|---|---|---|---|
スナップインタイプ | クランプインタイプ | |||
タイプ | チューブレス | チューブ | ||
主な種類 | TR413、TR414 | PVR80A、V3-20-3、JS101、TRJ650 | TR4、TR76A、JS75、TR78A | TR13、TR15 |
カテゴリー |
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主な形状 |
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